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私は男性の「座りション」が、男性を草食化に向かわせていると思う。数年前、私がK畿日本ツーリストのホテルプランをプロデュースしていたときのこと。
超がつくホテルオタクの私は、プランニングの事前調査で、Kツリの社員らと全国のホテルを回っていた。その途中、都内のある高級ホテルのトイレから戻ってきた男性担当者が、思わずこんな声をあげた。
「Uさん、ここのトイレ、すごく気持ちいいよ」高層階にあるそのトイレ(小便用)は大きな窓に面し、まるで大空に向かって用を足す感覚だった、その解放感がたまらなくよかった、というのだ。
なるほど、女の私にはピンとこないが、男にとってはそれが野性であり、快感なんだろう。
だが最近は、その野性や快感を捨ててしまう男性が、2人に1人もいる……。それを知ったのは07年、Pナソニック電工(旧M下電工)が発表した「トイレの使用実態調査」を見た瞬間。
調査によると、30〜50代(既婚)で「トイレで小便をするとき、座ってすることがある(座りション)」と答えた男性が49%と、なんと半数にも及んでいた。同社は過去にも2回、ほぼ同様の調査を行っていて、99年には15%、04年には30%だったというから、驚くほどの勢いで「座りション」派が増えているわけだ。
ちなみに、妻の53%が「夫は座ってしているはず」と回答したのに対し、夫で「いつも座ってしている」と答えたのは、わずか27%。つまり家では座って、外では立ってしている男性が、2〜3割はいるわけだ。
そう、座りション派の男性は必ずしも、みずから進んでしているわけではない。妻から「(小便が)飛び散るから、座ってしてよね」と怒られるなど、やむを得ざる状況があってしているケースもかなりある。
これを見ても、女性の自己主張と男性の草食化が決して無関係ではないことが、改めてお分かりいただけるだろう。「それにしても、大人の男がクルマに興味がないって、どういうことだ?」「酒もろくに飲まないだろ。飲み会でも、甘い酒やウーロン茶ばかり頼みやがって」40代以上の男性は、草食系男子に対して、よくそんな嘆きを口にする。
確かにいまの20代男性は、既述のとおりクルマに興味がない。酒についても、ほとんどあるいはまったく飲まないと言い切る20代が、全体の3割強もいる。
なぜか?
一つ目はバブル崩壊以降、「恋愛消費」が振るわなくなったから。いまの時代にモテるのはいいクルマに乗っている男でも、高い酒(ワインなど)に詳しい男でもない。
ファッションなどパッと見のセンスがいい男。
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